日本カーリング選手権主観的展望(男子編)
主観的第34回全農日本カーリング選手権の展望男子編です。
女子と同様、不快になりそうな感じがありましたら読み飛ばして下さい。
昨年の日本選手権結果、地区予選の結果から出場チームのパワーバランスを考えると↓のようになるかと思います。
SC軽井沢クラブ>>>>>>>>チーム東京>札幌>チーム荻原>青森CA>チーム北見>札幌学院大学=東京CA>岡山CA
正直に言うと男子はSC軽井沢クラブの実力がずば抜けています。怪我などよほどのアクシデントが無い限りはSC軽井沢クラブの優勝は揺るがないと思います。
また、北海道の男子勢が近年元気がありませんね。昨年まで北海道で行われていたカーリングアカデミーなるものも女子のみで男子は無視されている状況。北海道男子のレベルが落ちていると言われるのも仕方のないところでしょうか。
まずSC軽井沢クラブ。日本選手権4連覇中。過去日本選手権7回の優勝。世界選手権に4年連続出場し、11位→5位→6位→4位と着実に結果を残しています。また、昨年11月に行われたパシフィックアジアカーリング選手権(2017世界選手権予選)では、日本勢として15年ぶりの優勝を果たし、2017年の世界選手権出場を確定させました。世界でも有数の強豪チームです。
女子のLS北見とは違って、ブラシの仕様が制限された今季においても結果を残しているので昨年と比べてマイナス点がまったく見えないのは強みです。
昨年同大会準優勝のチーム東京。昨年12月の軽井沢国際では予選通過は果たせなかったものの、カナダのチームモリスを破る大金星を上げ日本国内No.2の位置はキープしている感じでしょうか。ただ今年1月にアジアパシフィックカーリングツアーの大会で黒澤正憲杯
という大会に出場したのですが、決勝でチーム青葉に惜敗。オープン大会でもコロッと負けてしまうあたりダントツのNo.2とは言えないかもしれません。ただ、仕事もあってかフルメンバーで戦う機会が少ないというのもあるのですが。
昨年同大会3位の札幌。このチームも既に日本選手権常連で、3年前はSC軽井沢クラブを大いに苦しませたチームでした。昨年、札幌で行われたワールドカーリングツアーの1大会である北海道銀行クラッシックでは8チーム中5位(SC軽井沢クラブは3位、チーム東京は最下位)。国際大会への出場はこれのみです。過去の実績から上位進出の可能性は高いと思いますが、他地区のチームに足元をすくわれる可能性も否定出来ないですね。
個人的に注目しているのは岡山CAです。昨年は、地区予選で無念の敗退となり日本選手権に出場出来ませんでしたが、かつては日本選手権4位に入った事もある実力のあるチームです。いちかばちかの作戦を良く採るので、見ている側にとってはとても面白い試合をしてくれます。ただ近年は岡山CAの試合は見ていないので、プレースタイルが変わっているかもしれませんが。オープン大会等ではチーム東京などと良く試合をしていて勝ったり負けたりしているようです。昨年の西日本代表は最下位に終わってしまいましたが、今年はダークホース的な存在になりそうな予感です。
昨年の同大会4位のチーム荻原、かつては日本選手権連覇も果たした古豪チーム北見なども出場してきており、SC軽井沢クラブの挑戦権を得るのはどのチームかが注目の点になるでしょう。SC軽井沢クラブ以外のチームは、ほぼ団子状態で、どのチームがプレーオフに進出してきてもおかしくは無いと思われます。
男子は女子と違って1チームが独走状態で注目度はどうしても低くなってしまいがちですが、SC軽井沢クラブの世界レベルのプレーを楽しみつつ、自身の地元チームを応援したりと男子の試合を楽しんではいかがでしょうか。
日本カーリング選手権主観的展望(女子編)
主観的第34回全農日本カーリング選手権の展望女子編です。
あくまで個人的な意見ですので、不愉快そうだと思われたら聞き流していただければ幸いです。
昨年の同大会の結果からパワーバランスを書くとしたら↓の様になるでしょうか
LS北見>富士急>北海道銀行>中部電力(昨年中部ブロック出場チームを破っての今大会出場)>青森県協会>帯広畜産大学(北海道選手権で札幌学院大学に勝利)>東京=札幌学院大学>チーム京都
今回初出場の東京は関東中部ジュニア選手権で軽井沢ジュニア勢に敗れており、その軽井沢ジュニア勢を破った青森ユースに勝ったのが青森県協会。感覚的には札幌学院大学と同等の位置辺りでしょう。
ただ今季からブラシの仕様が厳しく制限されるようになり、かなり影響を被ったチームも見られました。昨年のヨーロッパ選手権で昨季の世界選手権準優勝デンマークチームがヨーロッパ選手権最下位という結果に終わったのは、その最たる例だと思います。
LS北見は昨季世界選手権で準優勝に輝き、日本カーリング史に残る偉業を達成しました。しかしながら今季はパシフィックアジアカーリング選手権で3位に敗れ、まさしく男子デンマークチームと同様の道を歩んでしまっています。
実績は他チームを大きく引き離してはいるものの、今大会も今までの実績どおりに行くかというと懐疑的です。
一昨年の覇者北海道銀行はというと、控え選手とメンバーを入れ替えたり、試行錯誤しながらもワールドカーリングツアーを転戦。パシフィックアジア選手権開催中もコツコツと海外を転戦している姿は寂寥感も漂っていました。それでもストックホルムの大会では強豪ひしめく中、プレーオフに進出。カナダでも準優勝し、軽井沢国際では予選で中国チームを破り、日本チームで唯一プレーオフに進出しています。
日本選手権と同じ舞台の軽井沢国際で日本チームの中で最上位の結果を残せたのは評価出来ますし、現段階では優勝候補筆頭だと思います。
昨年準優勝の富士急。昨季のメンバー2人が抜けたものの、元ヒトコミの石垣選手がリードで加入し、チームに安定感が出てきた感があります。上記2チームと比較しても、チーム内で一番各選手の役割がハッキリとしていて、昨季よりも楽しみはありますね。世界の強豪チームが集まった1月参戦のワールドカーリングツアーでは、プレーオフ進出までもう一歩まで行ったのは評価できますし、何よりもここにきてチーム状態が上昇傾向なのがいいです。
最後に中部電力。ワールドカーリングツアーは日本チームの中では最多の8試合を消化。戦績はこちら。強行軍の影響か後半の戦績は下降線を辿っていますが、Canad Inns Women's Classicという大きな大会で、決勝でチームホーマンに敗れたものの準優勝という快挙を達成しています。中部選手権では、チームの状態がお世辞にも良くは見えなかったものの大会終盤にかけて徐々に調子を戻して見事に優勝。全国レベルにある軽井沢ジュニア勢を退けての優勝は、価値ある勝利だったと思います。
ただ、激戦終了後、日本選手権まで中1週間と、かなりタイトなスケジュールが気になる所ですね。なにせ日本選手権は10エンドでの総当たり戦という長丁場なので。
大会展望としては、北海道銀行がややリード。上記の残る3チームがほぼ差なく追いかけている形でしょうか。ただ、上記4チームも万全といえるチームは無いので、他の5チームにも上位進出するチャンスはあると思います。
第34回全農日本カーリング選手権
例年2月(オリンピックイヤーは3月)に行われている日本選手権。今季は2月に冬季アジア大会が札幌で行われるため、1週間程前倒しに1月下旬から開催されます。
日程:2017年1月29日(日)~2月5日(日)
場所:軽井沢アイスパーク
出場チーム:
男子
前年度優勝:SC軽井沢クラブ
前年度準優勝:チーム東京
北海道1:札幌
北海道2:チーム北見
北海道3:札幌学院大学
東北:青森CA
関東:東京CA
中部:チーム荻原
西日本:岡山CA
女子
前年度優勝:LS北見
前年度準優勝:富士急
北海道1:北海道銀行
北海道2:帯広畜産大学
北海道3:札幌学院大学
東北:青森県協会
関東:東京
中部:中部電力
西日本:チーム京都
西日本代表が決定しました。男子は西日本最強チーム岡山CA。日本選手権4位の実績を持つ強豪チームです。女子はチーム京都が2連覇を果たしました。
追記:北海道と東北の代表が決定しました。今晩、関東の代表が決定し、残すは中部のみとなります。
追記:関東代表が決定しました。男子は日本選手権初出場?女子のMeltyは元富士急メンバーを中心とした新チームです。
追記:中部代表が決定しました。女子は中部電力が2年ぶり、男子はチーム荻原が4年連続の出場となりました。また、地区ローカル名を日本選手権用に変更しました。
中部カーリング選手権終幕 全ブロック代表が決定
中部カーリング選手権が終了し、男女共に長野県勢が優勝しました。
男子 軽井沢WILE(チーム荻原)
女子 中部電力
軽井沢WILEはこれで4年連続で中部制覇となります。あのチーム荻原です。”萩”では無いのでご注意を。
女子は中部電力が2年ぶりに中部代表に返り咲きました。
長野県協会のUstream放送で女子の最終戦が流れましたが、手に汗握る大接戦で、最後の1投まで分からない熱戦を繰り広げました。非常に面白い試合でした。
準優勝のTeam Karuizawa、3位のKaruizawa Jr.、そして優勝した中部電力は、点差が示すとおり実力は、ほとんど差が無かったと思います。最後は、今までの経験の差でしょうか。
正直中部ブロック1枠は、やっぱり少なすぎな気がしますね。