日本女子の平昌五輪出場は確実か?(駄文長文)
カーリング競技における平昌オリンピック出場権は、近2年(2016年、2017年)の世界選手権の結果で獲得するオリンピックポイントの合計ポイント上位7チームに無条件で与えられます。(開催国の韓国が上位7チームに入った場合は8位まで出場権が与えられます)
オリンピックに出場できる国数は10カ国。近4年(2014~2017年)に世界選手権へ出場した国、及びパシフィックアジア選手権3位になった国による世界最終予選が行われ、この大会の上位2カ国に出場権が与えられます。
世界選手権における獲得オリンピックポイントは以下のとおり。
1位14点
2位12点
3位10点
4位9点
5位8点
6位7点
7位6点
8位5点
9位4点
10位3点
11位2点
12位1点
2016年世界選手権の出場国獲得ポイントはというと
1位スイス14
2位日本12
3位ロシア10
4位カナダ9
5位スコットランド8
6位アメリカ7
7位韓国6
8位デンマーク5
9位スウェーデン4
10位ドイツ3
11位フィンランド2
12位イタリア1
ちなみにソチオリンピックでは、女子では開催国であるロシアが上位7カ国以内に入り、ポイント数8位であった韓国が9ポイントでオリンピック出場権を獲得しています。
ソチオリンピックのような世界選手権上位チームにほとんど動きがなければ、ボーダーラインはかなり低くなるので当確といって良いと思います。逆に下位チームが上位に食い込む、もしくは上位チームが下位に沈むような事があれば、ボーダーラインが上がり、12ポイントでもギリギリのラインになる可能性も少なからずあります。
参考までにバンクーバーオリンピック男子のオリンピックポイントがどうだったかというと
カナダ(14+12)26
スコットランド(12+14)26
ノルウェー(10+10)20
アメリカ(6+8)14
フランス(8+5)13
中国(9+4)13
ドイツ(5+7)12
注)バンクーバーオリンピックは近3年の世界選手権で獲得したポイントで出場10カ国全てを決定していたので、上記のサンプルは近2年で仮定したものです。
このケースだと7位のドイツが12ポイントとなります。同一ポイントだと直近の世界選手権の順位が優先されますので、仮にもう1カ国が12ポイントを獲得していても直近の世界選手権でドイツより上位にいなければ出場権を獲得できません。
2017年の世界選手権で日本にとって怖いのは、何度も世界選手権やオリンピックでメダルを獲得してきたスウェーデンチームでしょう。ヨーロッパ選手権では好調スコットランドに敗れたとは言え予選を8勝1敗。近年は世界選手権で苦戦していましたが、代表チームが変わって古豪復活の予感がします。今度の世界選手権では上位に食い込んでくる可能性が高いです。
仮にスウェーデンが2位に入り、それ以外のチームが同一順位であった場合、韓国と12ポイントで同一となりますが、直近大会が優先されポイントでは8位。ただ韓国は開催国であるため8位でも日本が出場権獲得となります。
まあ、それだけ12ポイントという数字はかなりデカく、最悪のケースで最終予選に回る確率としては20%程度(適当)ではないでしょうかね。0ではないけど可能性は非常に低い。韓国が連続出場というのも大きいと思います。