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カーリング普及委員会

カーリングの情報や個人的感想を述べていきたいと思っています。カーリング普及の一助となれば幸いです。日本カーリング協会等とは無関係の非公式サイトです。

第34回日本カーリング選手権 初日

各日注目の試合を1試合取り上げていきたいと思います。

 

が、仕事から帰ってからだと各日第4試合目の女子の試合しか観れないので、結果的に女子の試合を取り上げざるを得ないところですが…。

 

初日はやはりTV放送もあった中部電力(中電)vs北海道銀行(道銀)でしょう。

 

本ブログでも取り上げた、いわゆる”女子4強”の2チームの激突。

【ここからは試合の解説です。長文キツイ方は解説終わりまで読み飛ばして下さい】

中電後攻開始で試合序盤は、両チーム共に様子見のブランクエンドが続き、動きが出たのは第3エンドから。中電がNo1を持ってのラストショットでしたが、思った程に曲がらず1点止まり。大きく試合が動いたのは続く第4エンド。

No.1、2を中電が持った状態での道銀のラストショット。ドローショットで1点を取りに行くもこれが届かずに中電が2点スティールします。単純に道銀のミスと捉えられがちですが、道銀がドローウエイトにかなり苦戦しているのを見て、ドローショットを強いる展開に持って行った中電の作戦勝ちだったと思います。

その後も中電はフロント(リード、セカンド)が高い精度でセットアップを決めるのに対して、道銀は中々セットアップが上手くいかずに中電優位にゲームは進みます。

ゲームを決めたのは3-1で中電リードの第7エンド。

後攻は中電。中電がラスト2投、道銀がラスト1投を残してNo.1、No.2が道銀。No.3とNo.4が中電という構図。(図があると分かりやすいのですが、今はそのツールが無いのでそのうち)

中電が取った作戦は狙いやすいNo.2をヒットし自身のストーンをロールさせ、No.1をヒットさせやすい位置に動かす事。No.1はこの時点で取れませんが、これによりNo.2~4までが中電のストーンになる事で相手に複数点を与えるリスクを最小限にとどめられる事、と次のショットでNo.1を手前の自身のストーンを使って叩きだす事が出来る、という目論見があった作戦でした。

ただ、その目論見が外れ道銀のNo.2を出せたもののロールはせずにNo.1はそのまま。直接狙うには難しい位置に道銀のNo.1は健在となります。

ただ、ステイしてNo.2~4を中電のストーンにした事から、道銀側は万が一No.1を出されれば大量失点、という心理が働いたのでしょう。ハウスの前は中電のストーンで固められ、ドローでハウス内に入れるのは困難。また中電のストーンに当てるとNo.1に飛んでしまう危険性もあるという事で、道銀のラストショットの選択はNo.1のガードという、ウエイトコントロールに苦しんでいる道銀にとっては超難関のショットが残されてしまいました。

結果これが上手くいかず。中電がラストショットで狭いガードストーンの間をすり抜け、道銀のNo.1ストーンだけ叩きだして大量4得点。ここで勝負あり。

 

第7エンド松村選手の第1投のヒットステイ。これがすべてでした。下手にヒットロールしていれば左(投げる側からは右)のドローラインが空いてしまい、そこを突かれる可能性があったのです。(道銀が上手く行くかどうかは別にして)そのドローラインをヒットステイさせる事で消せたのは、道銀の次の選択を大いに悩ませ、ガードストーンを置くという取らせた結果になってしまいました。道銀はラストNo.1ストーンへのフリーズでも良かったと思うんですけどね。ただこれはかなり難しいショットで今日のドローショットの精度では自信が無かったんでしょう。

それに加えて松村選手のラストショットは素晴らしかった。一投目は結果オーライでしたが、ラストを完璧に決めるあたりは流石です。

【試合解説終わり】

 

道銀 00001 001xx 2

中電 00120 040xx 7

 

勝敗を分けたのは互いのフロントの出来と、ウエイトコントロールの差です。中電リードの石郷岡選手とセカンドの北澤選手は素晴らしい出来でしたね。あれだけセットアップで上手くいくと、試合展開が凄く楽になります。今後も勝ち続けて、かつての女王復活を期待しています。

道銀さんは、本ブログでも本命に上げていますので、今後の巻き返しに期待しましょう。