PACC準決勝
日本男子代表チームが予選最終日に台湾に敗れるという波乱に、驚きのあまりにブログの更新が出来ませんでした。
という訳では無く、仕事と私用で試合自体を見れず書く時間も無かったという・・・、まあそんな事はどうでもいいですね。
日本女子が予選を3位通過、日本男子は4位通過と予想以上に厳しい結果で、準決勝は女子が中国と、男子は韓国と強豪チームと当たる羽目になってしまいました。
女子準決勝。
韓国vsニュージーランドは早々に勝負が決して韓国が勝利。この結果、日本は準決勝で中国に勝っても決勝で韓国に勝たなければならない難事業となってしまいました。
試合開始時間が仕事中という事もあり結果しか分かりません。既にご存知とは思いますが、完敗だったようです。
ショット率
2人がショット率50%というのは、昨年の世界選手権を見ているだけにちょっと信じられない数字です。何が原因なのかは分かりませんけど、今季のブラシの仕様ルール変更が影響していると思われても仕方ないところでしょうか。元々スウィープ力は道銀チームや中部電力よりも劣っていただけに、ブラシ変更の影響は大きかったのかもしれません。
幸い今年の世界選手権で準優勝しているおかげで、現有のオリンピックポイントだけでも平昌五輪出場は有力ではありますが、LS北見はこの状態のままでは日本選手権等の国内選考で苦戦を強いられそうです。
男子準決勝は両端のシートを使用して2試合同時に行われました。
2位vs3位対決となった中国vs台湾は、実績通りに中国が大差をつけて完勝しました。台湾は3位決定戦で世界最終予選(オリンピックポイントで出場のかなわなかった国によるオリンピック出場最終予選。過去4年の世界選手権出場国など出場には一定の条件が必要)の枠をかけて韓国と対戦します。3位に入れば最終予選に出場できますので、台湾チームは死に物狂いで韓国に挑んでくると思われます。
さて、1位vs4位対戦の韓国vs日本。
正直なところ、韓国チームとしては「1位通過したのに何で相手が日本なんだよ」と思っているでしょう。まあこればかりは計算して戦う事は出来ないですからね、仕方ないところです。日本は、台湾に負けて予選1位通過が有力であった筈が4位通過。試合直後はかなり気分は落ち込んでいたと思います。ただ、救いであったのが相手が予選で勝利した韓国であった事。女子とは違って、気持ちの切り替えはしやすかったかもしれません。
試合序盤は、日本が神がかり的(神ってるって言葉は嫌いなので使いませんが)に面白い位ショットが決まり、先行スタートながら優位に試合を運びました。第4エンドでスチールされてリードを許しますが、得点差は僅か1点であった為、昨日のように焦りはほとんど無かったと思います。
試合を決定づけたのは第8エンドで2点をもぎ取ったところですが、第6エンドに大量失点のピンチを脱してブランクでやり過ごせたのは大きかったです。
今大会一番の試合と言っても過言では無い位に、終始緊迫した試合内容でエキストラエンドにもつれ込む大接戦。日本が延長戦を制し、決勝進出を果たし同時に来年の世界選手権への出場を決定しました。
さらには、これで現在9ポイント確保しているオリンピックポイントに上積みすることが確定。9位以上を確保すれば、安全圏の13ポイントに達して、男子では長野五輪以来20年ぶりのオリンピック出場が決定します。昨季4位であった日本代表チームですから、ほぼこれでオリンピックへの出場が決まったと言って問題ないでしょう!
選手たちが涙ぐむのも分かります。
日本代表チームであるSC軽井沢クラブを応援し続けて7年。中部選手権で敗退し、日本選手権すら出場出来なかったどん底の時も知っているだけに個人的にも感慨深いものがありますね。本当におめでとうございました。
PACC予選最終日を迎えて
今後の展望を考えてみましょう。
男子は、ニュージーと台湾の2国がダークホース的に不気味ではありますが、日中韓が7勝1敗で並んだと想定して、プレーオフはどうなるのか。
おそらくはDSCの結果により順位付けがなされる事と思います。
9日終了時点でのDSCの結果はコチラ(PDFファイル注意)
現時点で韓国チームのDSCは4位。ただ、過去の数字を見ていくと、上位チームを追い越すのは厳しい状況です。恐らくは予選3位通過となると思われます。
日本と中国の差が微妙なんですよね。ただ、逆転出来るチャンスはあるのでLSDには細心の注意を払ってもらいたいところです。
といっても明日の、台湾、ニュージーランド戦を連勝する事が大前提。人事を尽くして天命を待てば自ずと1位通過してくれるものと信じています。(1位通過がなれば、中韓が3位となり準決勝でこの2チームとの対戦がなくなるので決勝進出にはかなり優位になり、また世界選手権出場が濃厚となります)
対して女子。9日の対中国戦で敗れ、残すは最終韓国戦を残すのみとなりました。
この韓国に勝利できれば6勝1敗で3チームが並ぶ事となり、DSC勝負となります。
現時点でのDSCはというと こちら(PDF注意)
日本は1m越えのLSDが4ショットあり90cm越えも2ショット、1番大きい数字と2番目がカットされても平均のDSCは中々下がらないと思います。自力でDSCを改善するのは限界がありますので、中国が最終試合に相当悪い数字が出れば日中のDSC順位は変わるかもしれませんが、韓国を逆転は難しそうです。
つまりは明日韓国に勝ったとしてもDSCで3位通過が濃厚の状況となってしまいました。
こうなると1位が中国になるか、韓国になるかで若干優位、不利が出てきます。
中韓どちらかとプレーオフでは2試合戦う必要があるのは変えようがありません。
仮に中国が1位通過した場合、準決勝は韓国との対戦となりこれに勝てば、決勝で中国に勝とうが負けようがどちらでも世界選手権出場が決定します。
この可能性が高いですが韓国が1位通過した場合、準決勝は中国との対戦となります。これに勝ったとしても決勝で韓国に勝たなければ世界選手権出場の道は絶たれる事となります。
これは来年の世界選手権の開催国が中国のため、開催国枠で中国の出場が決定しており、PACC女子に割り当てられた世界選手権出場枠は中国と後1枠。どうしても韓国を退けなければ道が無いという事からくるものです。
なので9日の中国戦は勝っておきたかったんですよね。日本が1位通過出来れば、準決勝は4位のチームですし、決勝1試合に集中する事が可能なので。まあ、こうなったらあれこれ論じても仕方ないので、以後全部勝つつもりでぶつかるしかないです。世界2位の実力を発揮しましょう。あと、念のためLSDも全力でお願いします。
PACC 5日目
男子は日中韓の3国に加えて台湾、ニュージーランドも加わり混戦模様。
ニュージーランド代表のDe Boerチームには、日本代表チームであるSC軽井沢クラブがいつも苦戦していて決して侮れないチームです。
台湾のシェンチームもWorld Curling Tourに毎年参加していて、こちらも簡単に勝てるようなチームではありません。
今日はその2チームが中韓と対戦し、あわやという試合を展開しました。結果は中韓が何とか押し切った形となりましたが、予選最終日にこの両チームとの対戦を控えている日本としてはちょっと怖くなるような試合内容でした。
女子は日中韓が3強状態で、他チームとはちょっと実力差がある感じですね。
今日は3強の中国との対戦。
日本としてはこの試合に勝ってその勢いで明日の韓国戦も勝利して1位通過を目指したいところでしたが・・・。
試合序盤は中国が圧倒的に精度の高いショットを続けて、日本にはかなり不利な状況でしたが、中盤に入ると一気に形勢が逆転。1点差をつけて最終エンドを後攻で迎えました。
センターガードをピールしながら、いい展開ではあったんですけどね。ラストショットはドローショットを強いられた訳ですが、それ程難しいショットで無かっただけにほぼ勝ったな、と安心していたんですが。まさか、ゴミを噛んでミスショットになってしまうとは。
クリーン作業をしていれば問題無く終了していたので、勿体ない敗戦です。対して中国はしつこい位にクリーン作業をしてましたんで、流石に世界チャンピョンになっただけあるなあ、と感じました。
`PACC 4日目
今日は男女共に1試合のみでした。
女子は香港との1戦。中韓との直接対決を前に負けられない試合でしたが、危うい所もなく完勝し首位をキープ。生中継が無いのも納得といったところでしょうか。
男子は3強の1角韓国と激突。
World Curling TVで生中継されましたが、試合前半は互いにミスショットの応酬で、ショット率はアジアトップレベルのチーム同士の対戦とは思えない散々たる状況。
アイスの状態が凄く難解で、途中いきなり曲がったりして特にドローショットは壊滅状態でした。
後半は、アイスの状態が変わったのか、韓国のクリーン作戦の為かミスショットはぐっと減り、締まった試合内容で後半だけは好ゲームだったような気がします。
第9エンドで日本が2点を取り同点に追いつくと、第10エンドでは韓国がガードストーンのピールをことごとく失敗した事もあり、先行ながらも優位な状況で相手のラストストーン。
いわゆるプレッシャードローという奴を強いる展開に出来たのが、日本の勝利に繋がりました。
最後のドローショットはウエイトオーバで、あえなくハウスを縦断。
棚ぼたとも言える勝利内容でしたけど、まあ勝てばいいんです。負けて首位通過が絶望的になったとしたら、今後の試合にも影響しかねないですからね。
試合映像は↓で
PACC2016 3日目
今日(既に日が変わってしまいましたが)は、遅くなってしまったので簡単に。
始めは女子から
今大会2試合目のニュージーランド戦でよもやの大接戦に持ち込まれてしまった事に、カーリング関係者はかなりの衝撃を受けたようです。スコアは8-7。最終エンドでは、よもや3失点で同点に追いつかれそうになっていたようです。
中韓以外には楽勝、と思われていたでしょうし、本人達も苦戦するなんて事は想像しなかった事でしょう。まあ、今の時点では結果良ければすべて良しです。どんなにいい試合をしても負けては何の意味もないですから。
次のカザフスタン戦では完勝。中国が韓国に敗れて中国の1位通過が微妙な状況の中ですから、何とか予選ラウンドは1位通過して、決勝で中韓どちらかを待ちかまえたいところです。
男子は、決勝進出に一つの大きな壁である中国の対戦。男子も日中韓の3カ国での争いになる事は必須の状況ですので、準決勝を中韓以外のチームと対戦するには予選を1位通過したいところ。なので、今日の中国戦は是が非でも取っておきたい試合でしたが、3-6と残念ながら敗戦してしまいました。
前半の試合展開としてはマズマズだったのですが、やはり第7エンドが勝敗の帰趨を決めたと言えます。
サード2投目。2時30分の位置にある赤にヒットさせて、内側にロールしたいところでしたが。
そのままステイしてしまい、逆に中国にヒットロールを決められてしまいます。
ここでガードの黄色ストーンを叩き、真ん中の赤色のストーンを叩きだすランバック。しかも、少し角度をつけて、9時の赤の石も叩きだすランバックからのダブルテイクアウトを狙ったようです。
あえなく失敗。No1ストーンも残ってしまい3点コースに。
この作戦は間違いではなかったと思います。この程度のショットはバシバシ決められるだけの技術も持ってますし。ただ、今回は上手くいかなかっただけという事でしょう。
ちなみにこの試合のショット率ですが
65% Y.Morozumi
70% T.Shimizu
63% T.Yamaguchi
78% K.Morozumi
対して中国
86% LIU Rui
68% XU Xiaoming
65% ZOU Qiang
82% ZANG Jialiang
両チームともドローショットに苦戦し、かなりショット率を落としています。最後はスキップの調子の差が出てしまった形でしょうか。第7エンドで、あのダブルテイクが決まっていれば試合展開もかなり変わったんですけどね。
あと気になったのが、中国のテイクショットが43に対して日本は25と中国がテイクショットに比重が高かった事に対して日本はドローショットの選択が多かった事でしょうか。
まあ、9エンド以降は中国が逃げに入ってましたからその影響もあるんでしょうけど、ドローショットに苦戦していただけにかなりキツイ試合展開ではありましたね。
PACC2016 2日目
男女共に初戦を快勝。
男子は今日、香港とオーストラリアとの2連戦。
どちらの国もWorld Curling Tour(WCT)ランキング、世界ランキング共に日本が上位のため、勝たなければならない試合でした。
対香港戦は10-7、対オーストラリア戦は6-1で連勝。
スコアだけを見るとやや香港戦は失点が多かったのが気になる点で、その反省を活かしてかオーストラリア戦は1失点でフィニッシュ出来たのは評価できる点だと思います。
これで3勝0敗で首位に立ちました。
ちなみにオーストラリア戦のショット率は、
78% Y.Morozumi
86% T.Shimizu
71% T.Yamaguchi
75% K.Morozumi
清水選手は好調ですが、今日の試合展開であればリード、セカンドがもう少し数字を残したかったところですかね。
女子はカタール相手に大勝。
隣では優勝候補の中国vs韓国が行われていましたが、これが大接戦となりました。
9割9分、中国が勝利を掴みかけてたんですがエキストラエンドでタイムオーバー負け。
シンキングタイム制になってからは初めて見ました。中国は今大会の結果に関わらず、来年の世界選手権には開催国枠で出場が決まってますので、若干油断があったんでしょうか。ちょっと勿体ない試合でしたね。