カーリング普及委員会

カーリングの情報や個人的感想を述べていきたいと思っています。カーリング普及の一助となれば幸いです。日本カーリング協会等とは無関係の非公式サイトです。

日本カーリング選手権主観的展望(女子編)

 主観的第34回全農日本カーリング選手権の展望女子編です。

 

あくまで個人的な意見ですので、不愉快そうだと思われたら聞き流していただければ幸いです。

昨年の同大会の結果からパワーバランスを書くとしたら↓の様になるでしょうか

 

LS北見>富士急>北海道銀行中部電力(昨年中部ブロック出場チームを破っての今大会出場)>青森県協会>帯広畜産大学(北海道選手権で札幌学院大学に勝利)>東京=札幌学院大学>チーム京都

今回初出場の東京は関東中部ジュニア選手権で軽井沢ジュニア勢に敗れており、その軽井沢ジュニア勢を破った青森ユースに勝ったのが青森県協会。感覚的には札幌学院大学と同等の位置辺りでしょう。

 

ただ今季からブラシの仕様が厳しく制限されるようになり、かなり影響を被ったチームも見られました。昨年のヨーロッパ選手権で昨季の世界選手権準優勝デンマークチームがヨーロッパ選手権最下位という結果に終わったのは、その最たる例だと思います。

 

LS北見は昨季世界選手権で準優勝に輝き、日本カーリング史に残る偉業を達成しました。しかしながら今季はパシフィックアジアカーリング選手権で3位に敗れ、まさしく男子デンマークチームと同様の道を歩んでしまっています。

実績は他チームを大きく引き離してはいるものの、今大会も今までの実績どおりに行くかというと懐疑的です。

 

一昨年の覇者北海道銀行はというと、控え選手とメンバーを入れ替えたり、試行錯誤しながらもワールドカーリングツアーを転戦。パシフィックアジア選手権開催中もコツコツと海外を転戦している姿は寂寥感も漂っていました。それでもストックホルムの大会では強豪ひしめく中、プレーオフに進出。カナダでも準優勝し、軽井沢国際では予選で中国チームを破り、日本チームで唯一プレーオフに進出しています。

日本選手権と同じ舞台の軽井沢国際で日本チームの中で最上位の結果を残せたのは評価出来ますし、現段階では優勝候補筆頭だと思います。

 

昨年準優勝の富士急。昨季のメンバー2人が抜けたものの、元ヒトコミの石垣選手がリードで加入し、チームに安定感が出てきた感があります。上記2チームと比較しても、チーム内で一番各選手の役割がハッキリとしていて、昨季よりも楽しみはありますね。世界の強豪チームが集まった1月参戦のワールドカーリングツアーでは、プレーオフ進出までもう一歩まで行ったのは評価できますし、何よりもここにきてチーム状態が上昇傾向なのがいいです。

 

最後に中部電力。ワールドカーリングツアーは日本チームの中では最多の8試合を消化。戦績はこちら。強行軍の影響か後半の戦績は下降線を辿っていますが、Canad Inns Women's Classicという大きな大会で、決勝でチームホーマンに敗れたものの準優勝という快挙を達成しています。中部選手権では、チームの状態がお世辞にも良くは見えなかったものの大会終盤にかけて徐々に調子を戻して見事に優勝。全国レベルにある軽井沢ジュニア勢を退けての優勝は、価値ある勝利だったと思います。

ただ、激戦終了後、日本選手権まで中1週間と、かなりタイトなスケジュールが気になる所ですね。なにせ日本選手権は10エンドでの総当たり戦という長丁場なので。

 

大会展望としては、北海道銀行がややリード。上記の残る3チームがほぼ差なく追いかけている形でしょうか。ただ、上記4チームも万全といえるチームは無いので、他の5チームにも上位進出するチャンスはあると思います。